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お侍様や日々の事をポツポツと。

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一応受難シリーズかな、と。
コンニチワ。布佐仙デス、はい。
お侍様15話終了ですね。
今回は始終おっさまの顔つきがフィルター掛けでした(笑)
かっつんは、あれですね。どんどんデストロイヤー(は?)
未熟なところが好きなのに、どんどん黒くなっていくのかと思うと切ない気もします。
あの子は今回みたいに一人だけ盛り上がって周りにはあーはいはい。って言われてるのが一番似合うような…要はヘタレ?いや、ある意味一番愛されるポジションだと私は思います。
そして大一番っ!!

おじさんみたいになっても良いのか

ブフゥッ!!(吐血)
おじさんみたいにっ!ワシのように、とかでなく敢えておじさんみたいにっ!?なんて、なんてなんて可愛らしいのかっ!!
そんなおっさまに触発されかなりの短時間で書き上げたもの。
つれないおっさまあんたが一番っ!!(?)な感じで。

ではでは、いきなりですが受難シリーズを(だと思うんですが)どうぞ!!













 * * * * * * * * * *













 例えば、好いた人が男であって。
 例えば、好いた人が上官であって。
 例えば、好いた人が無自覚であって。


 例えば、想いを告げることをとうの昔に諦めていたとして。






 《 例え話 》















「もし、だとか。だったとして、だとか。しつこいんですよ。あいつ等」

 悪態をついて金糸の髪を掻き上げる青年は忌々しそうに眉をひそめる。
 机上に投げつけるような勢いで放り出された書類が無機質な悲鳴をあげた。

「そう言うな。皆、確実な勝利を得たいだけなのだ」
「だったらカンベエ様の作戦を了承すりゃ良いんです」

 作戦会議、と銘打っているものの、いざ策を提案すれば皆口にするのは可能性と成功率の事ばかり。
 結局は皆自分の身が可愛いだけなのだと青年は憤怒を零す。

「それを奴等は、兵の損失だとか失敗した時の話ばかり」
「最悪の状況を考える事も、時には必要だ」
「前にもそう仰られて。毎回続くと弁護もしづらくなってきますな」

 青年は吐き捨て、しかしすぐに生意気な口を利いたかと閉口した。
 しかしカンベエはそれを気にした様子もなく、むしろ困り顔で苦笑している。
 叱り付ける気配は、今の所無いようである。

「…あの、カンベエ様」
「良い。お主がワシの為に怒って居るのは解っておる」
「はっ…」

 解っている。そう言いながらも、肝心なことは何一つ解っていないのだとシチロージは苦笑を禁じえない。
 蒼い双眸がゆっくりと男を映し出す。
 その瞳に込められた情の熱に、未だ気づかぬ男の姿を。

「少ない可能性であろうと考えておいて損は無い。お主もそれは重々承知して居る筈だ」
「…それは、まぁ。そうですが……」

 やはり、敬愛する上官が悪く言われればいい気分ではない。
 後頭を掻き、未だ納得のいかない表情で居る副官に、カンベエは性の無い奴だと口角を緩めて見せた。

「…だがしかし、考え込みすぎても機を失するのみ。お主の言い分も確かに合うておるぞ」
「…………私は童ではないのですが」

 クシャリ、と軽く撫でられた頭に置かれた手を軽く払う。

「おや。拗ねるのは童ではないのか?」
「拗ねてなど居りませぬ」

 プイッと明後日の方を向くと、カンベエが楽しげに声を漏らす。
 その様に安堵しつつ、既に板に着いている子供の振りを続ける。
 何せ相手は鈍感も鈍感なお人。
 想いを伝える事を諦めたのはいつの事か。
 とうの昔に過ぎ去った己の若かりし頃なんぞ思い出したくもない。
 ふと触れる手や、不意に合った目。
 日常の些細な事ひとつひとつに一喜一憂したあの頃。
 けれど何時だったか、気づいてしまったのだ。

「解った解った。ワシが悪かった。機嫌を直してくれ、シチ」
「…別に悪くはないですが?」

 シチ、と。
 困ったように、けれど楽しそうに己を呼ぶ声には信頼という美しい感情が込められている。
 己の中に在るこの想いだけが、この恋慕の情だけが、醜く穢れている。
 この人は、何があろうと揺らがない。

「シチロージ。どうしたら許してくれるのだ」

 貴方こそ、どうしたら俺を許してくれるのですか。
 貴方はどうやったなら、穢れてくれるのですか。

「……今夜の飲み代全部カンベエ様の奢りなら機嫌も良くなりそうですがね」

 そんな、溢れ出しそうになる汚れた感情に蓋をして、子供のように振舞う。
 それがきっと、この人の望む自分の姿なのだ。

「現金な奴め」

 口では皮肉りながらも、安堵に微笑む貴方を見て俺は確信する。


 この想いは、伝えるべきではない。





 例えば、俺か貴方が女だったとして。
 例えば、俺か貴方がどこかの姫だったとして。
 例えば、俺か貴方が周囲の機知に富んでいたとしたなら。

 こんなにも苦しくなかったのだろうか。
 こんなにも耐えなくて済んだだろうか。
 こんなにも……

 こんなにも、恋焦がれることは無かったのだろうか。


 それは、例え話にもなりはしない程単純な話。
















*********************************************************************
…意味不明でごめんなさい。
なんとなく書き上げて、なんとなくUPしたもの。
修正してたお題の方は大掃除にて消去され(捨てられ?)ました。
これもある意味シチの受難シリーズに分類されるのでしょうか。
副官○年目のシチさん。みたいな?(訊くな)
私の書くおっさまは何故かいつも天然です。憎くなる位天然です。
気づいてやれよっ!…つーか、気づくように書けよ、自分(泣)
何故かシチさんの片思い状態ばかり書いている私ですが両想いも好きです。
ただ、両想いに至る過程とか考えるのが大好きなので片思いが多くなるのかもしれないなぁとか考えてみたり。
こんな隅まで呼んでくださった方に、感謝の敬礼をっ!!

追伸 ゲームの経過ですが、ゴロさんEDを迎えましたっ!ヤッタ☆
   しかし画像コンプリには至らず;;

お粗末!!
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COMMENT
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 管理人のみ閲覧
 
  • 感謝感激雨アラレ(?)
  • from: 布佐仙
k2様
私もです!気の毒と思いつつどうしてもそうなってしまう…やはりヘタレが好きだからなのでしょうか。
年下が上の場合。しかもそれが部下だとどうしてもヘタレもしくはワンコになってしまいます。
で、その場合上司が誘いで(笑)
でもカンベエ様があれですから…どうにも当方のイツフタの歩みは鈍いようで…;;
その内下克上させてみせます(あげます(笑))よっ!!
シチもいつもこうだと流石に気の毒ですよね(他人事のようにいけしゃあしゃあと…;;)
そのうち・そのうち……その内って、いつでしょう?(笑)

比呂様
ややややややっぱりぃぃっ!!感激です。どうもこんにちわ!!(落ち着け)
やっぱり挙動不審な今日この頃(苦笑)
相互ですか…相互ですか!!!???(改めて事態に気づいた瞬間)
も、申し訳ないですっ!でもあの、い、良いんですか…?
良かったらこちらこそお願いしますっ!!

ゲームはですね。キュウちゃんのポイントは最後のほうで少しだけ足すことができますよ。
どこと言ったらまずいかもしれないのでまた今度ですが。良かったらいろいろお話しましょうっ!!
キュウちゃんが難しいですね…あと何故かカッツンをやる気にならない(何故)
シチさんを飽きずに何度もやってます。プレイしながらビデオに録りそうな勢いです(笑)

見越してるおっさまですかぁ~vv
そんな二人もそのうち書きたいです。
そのうちそのうちって言ってばっかりですが、愛と書く気だけは溢れんばかりにありますよっ!!



k2様、比呂様。コメント本当にありがとうございました(^-^)
  • またお邪魔しちゃいました
  • from: 比呂
【前回のコメントの続きの続き?(ややこしい)になりますが.】
はい、『欣喜雀躍』管理人でございます.お粗末さまです!
リリ、リンクでございますか!!嫌だなんてそんな!ありがとうございます!!
あの…相互させていただいても良いでしょうか??
とは言っても私一人でリンク管理の出来ない状態で、且つリンクの協力をしてくださっている友人のPCが入院してしまったらしいのですぐにという訳にはいきませんが!!
駄目であれば仕方がありませんが…お願いします!

ゲームは何故か憎憎しいほどにEDが集まりません!!
以前もヘイハチをプレイしたのですが、キュウゾウのラブラブポイント(=サムライポイント)が0のためあえなく失敗いたしました….
キュウゾウ難しいですよね!!あの子はクリアに3プレイ分かかりました!(かかりすぎだろ)内1回はおっさまに殺・……思い出して落ち込みました….

片思いシチ!!おっさまはそんな可能性(シチがカンベエ様好きだという可能性)思い至ったこともないんでしょうね…
シチは、初めカンベエ様にどうしても近づきたくて築いた『信頼』が今では崩しがたい壁となって立ちふさがっていることを皮肉に感じていると萌えますvv
さらに、恐らく自分たちを繋ぐものが『信頼』であることが一番良いことだと分かっているはずなのに、崩したいと思ってしまう自分に罪悪感を覚えているといいです!
諦めた~と言っていても、諦めきれない自分がいたり!
当方といたしましては、シチがそんな風に悶々としているのをカンベエ様が全部見越しているというのも萌えます!

すみません書きすぎました.それではこれにて失礼いたします.
  • 楽しみにしてました
  • from: k2
《例え話》シチさんが気の毒なはずなんですが、にやにやしてしまいました。カンベエ様本当に、天然そうですものね…。片想いも見てる分には楽しいです。(シチには申し訳ないですけど←酷い・笑)だから、もう少し、悶えてほしい?です。一枚上手のシチさんも好きですが。
次回も楽しみにしております!では
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