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お侍様や日々の事をポツポツと。

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珍しくちと重い話。
最近ダラダラしておりましたが明日からまた忙しくなります。
まぁでもネットにはよく出没してそうですが(笑)
デスノートとかレッドガーデンとかディグレとか、なかなかアニメも新しいのが出て参りました。
惜しむらくは…ブラッド+。こんなにいきなり終わるとは思ってなかったので最終回(もう終わったんですかね?)見逃してしまった…(もともとバイトであまり見てなかったけど)

アニメもそうですが時間は確かに流れてるってなもんで。
最近時の流れってものを噛み締めております。
何でしょう。こういうのをアンニュイと言うのか?(違うと思う)

そんなこんなでどことなく暗い思考で書き上げました。
名づけて馴れ初め話。
シチがおっさまの副官になる直前の話です。
今回はカンシチカンってなものを。
どちらとも受け取れていただければ幸いです。

・おっさまが暗いです。死人の目です。
・シチがあまりおっさまを好きでない…というか反抗的な感じです。
・古女房どころか女房にもなっていません。
・仲の悪い二人は嫌、という方はやめた方が……;;

以上の注意書き(?)を踏まえて先にお進み下さいませ。
















 * * * * * * * * * *






























 ふとした時に目にとまる。
 何故か目が離せない存在。

 素直で、純粋で、それ故にどこか危うくて。
 良くも悪くも馬鹿みたいに真っ直ぐで。

 上官が相手だというのに真っ向から意見してきて。
 面白い奴だと思った時にはもう手遅れだった。


「次の副官に、お主を推挙するつもりだ」


 そう言った時の奴の顔はひどく面白くて。
 ポカンと口を開けたまま曖昧な空返事。


「ではな」


 それ以上の反応は期待できず、早々に部屋を出た直後に響き渡った叫び声。


「島田様っ!?」


 バンッ!と大きな音を立てて開けられた扉から飛び出てきた奴の顔は。
 驚愕。
 困惑。
 疑問に、狼狽。


「何だ」


 それほどまでに驚く事かと言外に問う。


「……何故、私なのですか」


 そのように途方に暮れた顔をするでない。
 せっかくの美太夫が台無しではないか。


「ワシの副官では不服か」
「質問しているのは私です」


 上官相手と言えど怯まずに己の言いたいことを言う。
 良くも悪くも真っ直ぐな男を、面白いと思ったのだ。


「私より経験があり、腕のいい者はたくさん居ります」
「確かに。お主の言う通りだ」
「…ならば、何故」


 面白いと思った。ただそれだけの事だ。
 そう言ったならば、男はどんな顔をするのだろうか。


「経験も腕も後からついてくる。ワシが必要としているのはそんな簡単に手に入るものではない」
「……どういう意味で」
「解らぬか」


 謎かけをしているつもりはなかったが、どうやら理解が及ばないらしい。
 暫し首を傾げ、けれど解らなかったのだろう。悔しそうに歯噛みしている。


「…敢えて言うのならば、お主の性格はとても興味深いのだ」
「は?」
「ワシはお主の性格を気に入っておる。それが一番の要因と言えるかも知れぬな」
「はぁ……?」


 上の人間が考えることは解らない。
 明らかにそう顔に書かれている男の頭をクシャリと撫でる。


「とにかく。是が非でもワシの副官にはならぬと申さぬなら、お主にやってもらう」
「……嫌だとは、言いませぬ」
「良いとも、言わぬか?」
「っ」


 振り払う仕草に合わせて手を離す。
 キッと睨み付ける蒼い瞳が心地いい。


「島田様は、意地が悪うございます」


 経験もあり、腕のいい侍は皆ワシを護ろうとする。
 お主は違うだろう?


「……そうかもしれぬ」


 お主は己が強くなることだけを考えれば良い。
 ワシの為に死のうとする者など、もう二度と副官にするものか。






「ワシは、お主のように真っ直ぐな男ではない故な」






 ワシは意地の悪い、捻くれた男なのだ。
 故に、ただ真っ直ぐなお主に惹かれた。



 ただ、それだけの事なのだ。シチロージ。












********************************************************************
…何だか暗いなおっさま。
一応これカンシチカンどちらともとれるように書いたんですが。
………………とれるかっ(だよねぇ…;)
おっさまは今まで副官を何度も失ってるんで(しかも皆似たようなタイプ)もう二度と失いたくない的な感じであまり自分を好きでない(というか素直に反発する)シチを選んだのです。
私的におっさまとシチは最初仲が悪いと萌え。いきなり絆は作れないだろうなという考えの基に。
で、段々強くなって、侍としても人としても成長したシチは漸くそんなおっさまの心情に気づく、と。
そんでこの人のこと護りたいとか思ったりしておっさまあいたた~みたいな?(訊くな)
おっさまのフェロモンっつーか魅力にはシチも抗えず。逆も然りで。
おっさまも今更シチを手放せず、結局お互いが護りあって生きていくことになったりしたのではないかと。
まぁ、これは私の理想ですが(締めだけ冷めてるな…)

お粗末っ!!
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